GW中に遊びに行った、戸定が丘歴史公園のレポート記事です。
Twitter:https://twitter.com/TojoMuseum
本公園の敷地は、水戸藩最後の藩主・徳川昭武が、明治時代に後半生を過ごした場所です。
彼は、最後の将軍・徳川慶喜の弟でもあります。
戸定邸
戸定邸は、徳川昭武が明治時代に住んでいた邸宅です。
![戸定邸_外観](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/86aa1718bba9d1dfb9e7ba0fb05f0cf5.jpg?resize=1024%2C576&ssl=1)
明治時代の徳川家の住まいのうち、ほぼ完全に残っている唯一の建物です。
また、全国で唯一公開されている徳川家の住まいです。
この戸定邸は、国の重要文化財に指定されています。
![戸定邸_国指定重要文化財&国指定名勝](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/51e40d59136a29cede7617ca9d0ca818.jpg?resize=576%2C1024&ssl=1)
房総の魅力500選にも選定されています。
![戸定邸_房総の魅力500選](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/e6e0269868204c47a37428f1db445cef-scaled-e1653761158129-789x1024.jpg?resize=789%2C1024&ssl=1)
入館すると、徳川昭武の大きな写真が目に入ります。
(戸定邸は写真撮影OK)
![戸定邸_徳川昭武の写真](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/d80f75a2ad2e49e2fc09a00e2dd8f859-scaled-e1653659925378.jpg?fit=690%2C1024&ssl=1)
居住区や客間はもちろん、お手洗いや洗面所など、時代劇でもなかなか見られない場所を見学できます。
特に印象的だったのは、大迫力の大きな石扉です。
「家の中にこんなものがあるとは、やはり将軍家は違うな……」と驚きました。
![戸定邸_石門](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/55e345f9458ce5c5c63022f3f76e8d1c.jpg?resize=576%2C1024&ssl=1)
館内からは、国指定名勝である洋風の庭園が見られます。
広々とした畳に座って、くつろぎながら見る方が多かったです。
![戸定邸_庭園](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/085837db9d3a6ab0730ac24097275635.jpg?resize=1024%2C576&ssl=1)
10の倍数の日 (戸定の日) なら、庭に降りての見学が可能です!
庭には、鮮やかな花も咲いていました。
![戸定庭_花](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/ddffe04a9cc6f6ded1cd2f85db2f05a1-scaled-e1653759881142-644x1024.jpg?resize=644%2C1024&ssl=1)
もっと写真を撮っておけば良かったのですが、見学に夢中になってしまいました……
2階 (見学は不可) もあり、大きな家だと感じます。
しかし、明治時代は徳川家が権力の座から離れたため、これでも規模が著しく縮小されたとのこと。
徳川昭武はこの戸定邸で、写真撮影などの趣味を楽しみながら、静かに余生を過ごしたようです。
ちなみに、公式HPから戸定邸バーチャルツアーを楽しむこともできます。
通常非公開の「女中部屋」が見られる特別仕様です!
戸定歴史館
戸定歴史館は、戸定邸に隣接する博物館です。
![松戸歴史館_入り口前](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/838bdf51cae5deb07e44e6a1ae858294-scaled-e1653839726913-1024x621.jpg?resize=1024%2C621&ssl=1)
以下が展示されています。
- 松戸徳川家の伝来品 (徳川昭武の遺品が中心)
- 徳川慶喜家の伝来品
- パリ万国博覧会 (1867年) の関係資料
筆者が訪れた時は、特別展3「明治日本の国際化ー徳川昭武と渋沢栄一の到達点」がちょうど開催されていました。
![松戸歴史館_明治日本の国際化―徳川昭武と渋沢栄一の到達点](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/7c56a25b296a5d28d6b31297ba5d0f8e-scaled-e1653841793133-450x1024.jpg?resize=450%2C1024&ssl=1)
「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一が、まさか松戸や徳川家と深い関わりがあるとは……
ちなみに、渋沢栄一が主人公のNHK大河ドラマ「青天を衝け」に、徳川武昭 (演:板垣李光人) が登場しています。
戸定歴史館では以下のような学びがあり、とても勉強になります。
- 松戸と徳川家の関係
- 教科書には書かれていない日本史
なお、現在は展示替えのため休館中です。
公式HPの展示情報によると、次の展示は 7月16日(土) からの、企画展「古写真で見る 徳川昭武の生活とその視線」です。
松雲亭 (カフェ甲冑)
松雲亭は、戸定邸に隣接するお茶室です。
茶会や句会など、芸術文化活動で利用する方々に貸し出されています。
筆者が訪れた時は、「カフェ甲冑」がちょうど開催されていました。
(主催:松戸手作り甲冑愛好会)
![カフェ甲冑_のぼり](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/767b1ff3850229c369ef4549f4ae5108-scaled.jpg?fit=576%2C1024&ssl=1)
以下がメニュー表です。
手作り甲冑も見学できるとのことで、ぜひ行こうと思いました。
![カフェ甲冑_メニュー](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/0ddf98df5f81739dbca6412a8c219466.jpg?resize=576%2C1024&ssl=1)
館内には、甲冑がいくつか展示されていました。
その中でも、以下が特に印象的でした。
徳川慶喜が所有していた甲冑を模したものです。
![カフェ甲冑_甲冑の展示](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/23f2b019abb77c76020b103eb427e8b6.jpg?resize=576%2C1024&ssl=1)
![カフェ甲冑_甲冑の説明](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/6e602d778663b3ddd6171bdb6b44f3d7-scaled-e1653922094289-668x1024.jpg?resize=668%2C1024&ssl=1)
ボール紙やペンキなどによる手作りとのこと。
すごいクオリティですね……
カフェのメニューですが、ぜんざいを注文しました。
![カフェ甲冑_ぜんざい](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/c80c80b01b0c7305abb75b19187bc632-scaled-e1653922448742-1024x727.jpg?resize=1024%2C727&ssl=1)
ぜんざいは、非常に噛みやすかったです!
お餅とは違う食べ物のようです。
運良く庭に近い席を案内されたので、ぜんざいを味わいながら外の景色も楽しめました。
![カフェ甲冑_庭](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/ce1546826fcd7dbb13af33a50aa33af7.jpg?resize=1024%2C576&ssl=1)
ししおどしを間近で見られました。
![カフェ甲冑_ししおどし](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/6cd103ded548e6cbd809cc523326a9c2.jpg?resize=576%2C1024&ssl=1)
まさに「日本庭園」という感じですね。
和のスイーツと和の景色、両方同時に楽しめる贅沢な時間でした!
ひなげしの小径 (与謝野晶子の歌碑)
与謝野晶子の歌碑が、公園内に点在しています。
彼女が松戸で詠んだ歌が刻まれています。
これらは「ひなげしの小径」と呼ばれ、合計19点あります。
筆者は7点しか見つけられませんでした……
そのうち、「松戸」の語が入っている歌碑を紹介します。
しもふさの
書家:石飛博光(いしとびはっこう)
松戸におほく
楽みて
少 (すくな) く愁 (うれ) ふ
花のかたはら
![与謝野晶子の歌碑_石飛博光](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/3838e636a27334c5a5e13b8741bcf163.jpg?resize=1024%2C576&ssl=1)
![与謝野晶子の歌碑_石飛博光](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/318729ddf8052892d5fd7decc7e75344.jpg?resize=1024%2C576&ssl=1)
ひなげしと
書家:大多和玉祥(おおたわぎょくしょう)
遠く異る
身となりぬ
松戸の丘に
寄りて思へば
![与謝野晶子の歌碑_大多和玉祥](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/a9883d2dbb1244507312a23607c786bd.jpg?resize=1024%2C576&ssl=1)
![与謝野晶子の歌碑_大多和玉祥](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/728c75a159b6cbcf11839096ec0b282e.jpg?resize=1024%2C576&ssl=1)
花下総の
書家:田中美敦(たなかびとん)
松戸に見れば
散る雲も
柳絮 (りうじょ) の如く
なつかしきかな
![与謝野晶子の歌碑_田中美敦](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/94149b23c00915a564d4be94df594aa7.jpg?resize=1024%2C576&ssl=1)
![与謝野晶子の歌碑_田中美敦](https://i0.wp.com/mararin.com/wp-content/uploads/2022/05/b11a89b15a33dd74f6ed9a90856ca448.jpg?resize=1024%2C576&ssl=1)
筆者の撮影が下手なため、見づらい歌碑もあります……
また、現代語訳や解釈がないか調べたのですが、ネット上にはなさそうでした。
(※ 筆者の古文力では、口語訳は不可能)
与謝野晶子まで松戸との関りがあるとは、これもまた驚きでした。
補足:松戸市ご当地VTuber・戸定梨香
筆者が松戸に興味を持ったキッカケは、松戸市ご当地VTuber・戸定梨香さんです。
(名字は、本記事で紹介している「戸定邸」が由来)
戸定梨香さん (とじょりん) は、松戸で生まれ育ち、松戸が大好きな女の子です。
松戸の魅力を伝えたり、松戸に貢献するための活動も行っています。
松戸をエンタメでもっと盛り上げるために、松戸から我々にもっと元気を届けるために、一生懸命がんばっています。
そんな彼女に、いつの間にか魅かれていました。
そして、とじょりんを通して、
- 彼女がオススメする松戸のスポットに、実際に足を運んでみたい。
- オススメされるだけでなく、自分からも積極的に松戸の魅力を見つけたい。
- 自分が感じた松戸の魅力を、このブログでも発信したい。
という思いが生まれました。
そのため、本ブログに新たに「松戸」というカテゴリーを設け、この記事を投稿しました。
(現在は、「千葉」に統合しています。)
今後も、松戸に関する記事を投稿していく予定です。
終わりに
以上、戸定が丘歴史公園のレポート記事でした。
一度と言わず、何回でも訪れたい素敵なスポットです。
松戸駅 (JR常磐線 / 新京成線) から徒歩10分と、アクセスも良好です。
本記事を皮切りに、今後も松戸の魅力を発信していきます!
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