GW中に遊びに行った、戸定が丘歴史公園のレポート記事です。
Twitter:https://twitter.com/TojoMuseum
本公園の敷地は、水戸藩最後の藩主・徳川昭武が、明治時代に後半生を過ごした場所です。
彼は、最後の将軍・徳川慶喜の弟でもあります。
戸定邸
戸定邸は、徳川昭武が明治時代に住んでいた邸宅です。
明治時代の徳川家の住まいのうち、ほぼ完全に残っている唯一の建物です。
また、全国で唯一公開されている徳川家の住まいです。
この戸定邸は、国の重要文化財に指定されています。
房総の魅力500選にも選定されています。
入館すると、徳川昭武の大きな写真が目に入ります。
(戸定邸は写真撮影OK)
居住区や客間はもちろん、お手洗いや洗面所など、時代劇でもなかなか見られない場所を見学できます。
特に印象的だったのは、大迫力の大きな石扉です。
「家の中にこんなものがあるとは、やはり将軍家は違うな……」と驚きました。
館内からは、国指定名勝である洋風の庭園が見られます。
広々とした畳に座って、くつろぎながら見る方が多かったです。
10の倍数の日 (戸定の日) なら、庭に降りての見学が可能です!
庭には、鮮やかな花も咲いていました。
もっと写真を撮っておけば良かったのですが、見学に夢中になってしまいました……
2階 (見学は不可) もあり、大きな家だと感じます。
しかし、明治時代は徳川家が権力の座から離れたため、これでも規模が著しく縮小されたとのこと。
徳川昭武はこの戸定邸で、写真撮影などの趣味を楽しみながら、静かに余生を過ごしたようです。
ちなみに、公式HPから戸定邸バーチャルツアーを楽しむこともできます。
通常非公開の「女中部屋」が見られる特別仕様です!
戸定歴史館
戸定歴史館は、戸定邸に隣接する博物館です。
以下が展示されています。
- 松戸徳川家の伝来品 (徳川昭武の遺品が中心)
- 徳川慶喜家の伝来品
- パリ万国博覧会 (1867年) の関係資料
筆者が訪れた時は、特別展3「明治日本の国際化ー徳川昭武と渋沢栄一の到達点」がちょうど開催されていました。
「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一が、まさか松戸や徳川家と深い関わりがあるとは……
ちなみに、渋沢栄一が主人公のNHK大河ドラマ「青天を衝け」に、徳川武昭 (演:板垣李光人) が登場しています。
戸定歴史館では以下のような学びがあり、とても勉強になります。
- 松戸と徳川家の関係
- 教科書には書かれていない日本史
なお、現在は展示替えのため休館中です。
公式HPの展示情報によると、次の展示は 7月16日(土) からの、企画展「古写真で見る 徳川昭武の生活とその視線」です。
松雲亭 (カフェ甲冑)
松雲亭は、戸定邸に隣接するお茶室です。
茶会や句会など、芸術文化活動で利用する方々に貸し出されています。
筆者が訪れた時は、「カフェ甲冑」がちょうど開催されていました。
(主催:松戸手作り甲冑愛好会)
以下がメニュー表です。
手作り甲冑も見学できるとのことで、ぜひ行こうと思いました。
館内には、甲冑がいくつか展示されていました。
その中でも、以下が特に印象的でした。
徳川慶喜が所有していた甲冑を模したものです。
ボール紙やペンキなどによる手作りとのこと。
すごいクオリティですね……
カフェのメニューですが、ぜんざいを注文しました。
ぜんざいは、非常に噛みやすかったです!
お餅とは違う食べ物のようです。
運良く庭に近い席を案内されたので、ぜんざいを味わいながら外の景色も楽しめました。
ししおどしを間近で見られました。
まさに「日本庭園」という感じですね。
和のスイーツと和の景色、両方同時に楽しめる贅沢な時間でした!
ひなげしの小径 (与謝野晶子の歌碑)
与謝野晶子の歌碑が、公園内に点在しています。
彼女が松戸で詠んだ歌が刻まれています。
これらは「ひなげしの小径」と呼ばれ、合計19点あります。
筆者は7点しか見つけられませんでした……
そのうち、「松戸」の語が入っている歌碑を紹介します。
しもふさの
書家:石飛博光(いしとびはっこう)
松戸におほく
楽みて
少 (すくな) く愁 (うれ) ふ
花のかたはら
ひなげしと
書家:大多和玉祥(おおたわぎょくしょう)
遠く異る
身となりぬ
松戸の丘に
寄りて思へば
花下総の
書家:田中美敦(たなかびとん)
松戸に見れば
散る雲も
柳絮 (りうじょ) の如く
なつかしきかな
筆者の撮影が下手なため、見づらい歌碑もあります……
また、現代語訳や解釈がないか調べたのですが、ネット上にはなさそうでした。
(※ 筆者の古文力では、口語訳は不可能)
与謝野晶子まで松戸との関りがあるとは、これもまた驚きでした。
補足:松戸市ご当地VTuber・戸定梨香
筆者が松戸に興味を持ったキッカケは、松戸市ご当地VTuber・戸定梨香さんです。
(名字は、本記事で紹介している「戸定邸」が由来)
戸定梨香さん (とじょりん) は、松戸で生まれ育ち、松戸が大好きな女の子です。
松戸の魅力を伝えたり、松戸に貢献するための活動も行っています。
松戸をエンタメでもっと盛り上げるために、松戸から我々にもっと元気を届けるために、一生懸命がんばっています。
そんな彼女に、いつの間にか魅かれていました。
そして、とじょりんを通して、
- 彼女がオススメする松戸のスポットに、実際に足を運んでみたい。
- オススメされるだけでなく、自分からも積極的に松戸の魅力を見つけたい。
- 自分が感じた松戸の魅力を、このブログでも発信したい。
という思いが生まれました。
そのため、本ブログに新たに「松戸」というカテゴリーを設け、この記事を投稿しました。
(現在は、「千葉」に統合しています。)
今後も、松戸に関する記事を投稿していく予定です。
終わりに
以上、戸定が丘歴史公園のレポート記事でした。
一度と言わず、何回でも訪れたい素敵なスポットです。
松戸駅 (JR常磐線 / 新京成線) から徒歩10分と、アクセスも良好です。
本記事を皮切りに、今後も松戸の魅力を発信していきます!
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